エドワード・フォックス

 今回、ご紹介したいのは、エドワード・フォックス氏です。イギリス紳士ですから長身で、人様から好まれる端正な顔立ちです。まずは「遠すぎた橋」で、大きなホールに舞台には大きなヨーロッパの地図、会場一杯に連合軍の指揮官たち、そこへ微笑みを浮かべた彼が登場し、持ち前のウイットに溢れたジョークを交えながら、これから行われるマーケット・ガーデン作戦を会場説明し、場内を笑いで湧かせながら、説明して行く姿は威風堂々といった姿でした。次に挙げたいのが「ナバロンの嵐」前作からは、相当年数がたっているが、冒頭では主役のロバート・ショウと共に、ナバロンの要塞を壊滅を果たした所から始まります。役どころは、とぼけた天才爆破技師といった所でしょうか。軍人としては屈強には見えず、ダムや橋を爆破することさえも、自分の芸術作品といった考えの持ち主、最後にご紹介したいのが、何といっての彼の代表作「ジャッカルの日」フランスのドゴール大統領を暗殺することを依頼された凄腕スナイパーとそれを阻止するために奔走する警部との攻防を描いた大作です。警部の方は後に「007ムーン・レイカー」で、地球規模で人類を壊滅しようと企てる悪役のボス役を演じています。

指令を受けた彼は、狙撃に使うライフルまでも、重量から金属の素材に至るまで細かく指定し、車や自分の髪の色、パスポートまでも巧みに変えながら、ヨーロッパを転々と移動しつつ、警察の追跡を掻い潜りながらパリへと潜入して行く。激しいアクション映画ではないが、手に汗握るラスト・シーンは圧巻です。