インナーカラーの功罪

新宿は神楽坂のブロンド美容室です。私は美容師をしておりますが、流行にはなるべく早く関心を持つように心掛けておりますが、早急に当店舗でも取扱いに出来るメニューとそうでないメニューとが有ります。私の美容師としてのポリシーは、ご来店下さるお客様から施術の対価として代金を頂戴させて頂く限りは、後にそのお客様より、皮膚科に通わなければならない事になってしまいましたと、クレーム

を頂く様な事は避けるべきと考えます。どうしても流行っているからしてみたいという方は、その施術をメニューにしている店舗へ行かれれば良いと思います。厳しいようですが、流行を直ぐに取り入れる美容師は、ご自身がお客様にお勧めする薬剤についてもっと慎重であってほしいと思います。

先日もアトピー性皮膚炎のある方が、インナーカラーを行って、首筋ばかりでなく、おでこや身体にも被れが出てしまい、ご相談を受けました。ご本人もインナーカラーが直接的な原因とは思っておらず、季節の変わり目のせいかと思っておられた様子でした。継続すれば、もっと酷い状態になっていたかもしれません。皮膚がデリケートな方は、そもそもヘアカラー自体十分に気をつけなくてはいけないし、

ましてや、かなり強力なアルカリ性の脱色剤を兼ねたカラフルな色にする事は、施術後は非常に髪にダメージを与えてしまいます。分かりやすく申し上げると、就寝中に枕の上に目の細かいサンドペーパーを敷いて、その上に首筋を乗せて寝ているようなものです。皮膚の強い方でも良くないと思いませんか。この他にもなさらない方が良いメニューがありますが、又、別な機会に書かせて頂きます。